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『たとえば君』

凛とした冷たい夜、しんしんと降る雪はさらさら淡雪のようです。

さっき、新雪を楽しむように踏んづけて、あそこに飛びこんだらどうなるんや・・・

笑いの中で、冬の夜楽しんでいます。

                                             

石川に来る時、電車の中が何時も退屈なので、本を一冊購入しました。

この頃は、図書館ばかりで、雑誌以外本を買うこともなかったけど、本屋さんの雰囲気は好きで、名古屋に出掛けたりすると、ついつい立ち寄り本を開いてしまいます。

今回購入した本は、私には珍しく歌人の本、『たとえば君』

                                               

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この本のことは知っていたので、本屋さんに平積みされていたのを、すぐ手に取りました。

正直にいえば、普段歌に興味を持っていなかったし、この方のお名前も今回初めて知ったような私ですが、1ページ、2ページと読んで行くうちにどんどん自分が入っていってるんです。

乳がんで亡くなったという以上に、歌に対する情熱が、何も考えないで生活している私には、圧倒されました。

乳がんの告知をされた日、再発の日、闘いの日々、最後の時、その日その日を歌で残してきた裕子さん、そして返歌のように夫の日を歌にしてきた永田さん、出会いから別れまでを、恋歌で刻んでいたのでしょうね。

でも、その歌が、時には悪口のように書かれていて、決して濃い愛なんて感じられないと思っても、普通の言葉で歌を刻んだその裏に、思いやりや切なさが、悲しみや寂しさが、そこにあるってことが、手にとるように分かるのです。

子供より、夫を大切にしていたのは、夫婦が裏表のような、同士、同胞だったからのように思いました。

子供は、大きな愛のなかで、もちろんしっかり育っています。

良い本に巡り合えて、幸せを感じました。

                                             

たとへば君 ガサッと落葉をすくふやうに 私をさらって行つてはくれぬか

これは、出会いの頃、まだ21才の裕子さんの作品

                                     

あの時の壊れた私を抱きしめて あなたは泣いた泣くより無くて

「私が死んだらあなたは風呂で溺死する」 そうだろうきっと酒に溺れて

乳がんを告知された頃、上は裕子さん、下は永田さんの作品

                                        

手をのべて あなたとあなたに触れた時に 息が足りないこの世の息が

これは、最後の作品です。

                                         

私は、乳がんを患いましたから、気持がよくわかる歌が多数ありました。

また、野の花がお好きだとか、私と違って名前もよく知っていて、その中に私と縁のある花がありました。

それは、また後日書きたいと思います。

                                                  

                                                                  

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セカンドハウス」カテゴリの記事

コメント

ちるみさん、素敵な本に出合われましたね。
お嬢さんも息子さんもそのお嫁さんもと
ご一家揃って歌詠みのご家庭でしたね。

そう、「たとえば君、、」はあのお年で何と言う
シャープな表現なのでしょう。

一生懸命に残された日々を生きたいと思わせられました。

投稿: sumire | 2012年2月 3日 (金) 15時10分

sumireさんへ

さすが、もう読まれたのですね。
どの歌も、とても分かりやすくて、あ~私もこうだった・・こう思った、自分の気持ちを代弁してるような言葉に驚きました。
そして最後の最後の日まで、歌を綴り続けた姿に、感銘もしました。
すごい生き方でした。
私も、その歌のその「たとえば」って言葉に新しさを感じたんです。
その言葉で、この本を読んだろって思ったんです。
出会いは、こんなふうでしたけど、読んだ今、何かが残っているような感覚、また、違った作品を読みたくなりました。

sumireさん、おかわりありませんか?
風邪などひかぬよう、暖かくお過ごしくださいね。

投稿: ちるみ | 2012年2月 3日 (金) 16時35分

ちるみさんのお名前初めて聞きました。
珍しいお名前ですね。可愛いお名前です。
大きな病気されて大変だったようですね。
今はだいぶよくなられたですか。
ガンは食べもとの関係が深いと聞きます
が、病んでみないと気持ちわからないですが
周りに克服された方がいます。
今はとても元気です。

素敵な本に出会われてよかったですね。

投稿: しょこらろーず | 2012年2月 3日 (金) 19時29分

しょこらろーずさんへ

この名前は、HNです。
ただ、本名をずらしただけなんですが、私の名前はメーテルリンクからつけたそうです。
そっちは、パラパラいますよ。

病気は、食べ物も影響するけど、それだけではないように思います。
同じものを食べても、すべての人がなることはないのですから、やはりその人が持っている細胞にもよるんだと、何となく感じています。
ストレスも影響しますしね。
今は、私も克服したと言うことになるのでしょうか?
しかし、がんというのはやっかい、何時再発するか、難しいところです。

本は、昔から好きでした。
その時々で、感銘を受ける本も違いますが、今回のような出会いは嬉しいです。

しょこらろーずさん、ありがとうございました。

投稿: ちるみ | 2012年2月 4日 (土) 11時05分

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