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事件・・・男のこと

私と同じ年齢のこの男は、わずか数世帯両手では余るけれど、数えることが出来るほど村民の中で、どんな日々を過ごしていたのだろう。

病弱の両親の面倒をみるために、生まれ故郷のこの村に帰り、家も新築してこの村で生を全うしようと決めていたのに、村民から輪に入ることを拒否され、村の行事は参加することも出来なかった。

村民から言わせれば、その話の中で男の方が頑なだったというけれど、せめて家族がいれば別の意味ですんなり入っていけたのに、1人者の男が、もう出来上がった家族のような集団の中にに入っていくのは、かなり難しいハードルだったと思われる。

「孤立しています。」と相談された警察は、どんなアドバイスをして、彼の悩みを救ったのか・・・・世間一般的などうでもいいことを話したんだろうな。

 

「しかと」私の言葉で「ハバ」公用語では「村八分」っていうんでしょうね。

学校で言えば、「いじめ」です。

 

この男の孤独を感じたのは、飼っていた犬を譲り受けに行った女性の言葉でした。

「この犬の目が、おやじそっくりだったから。」そう言って引き取ったそうです。

男が、この村で唯一心に鎧を着ずに話していたのは、このゴールデンリトリバーだけだったかもしれない、それを10年も続けていたとしたら・・・・。

犬の目は優しく、人に攻撃するようなところはなかったから、大事に育ててもらっていたでしょう。

 

村おこしの提案もしたのに、拒否をされました。

村に受け入れてもらいたい、本音ではそう思っていたのに、素直に表せず、不本意な態度をとってしまうのです。

そしてそのことは、村人の話題になり、また避けられるようになる、悪循環でした。

 

誰かが、ぽんと肩を叩いていれば、「ゲートボールやらへんけ~」とでも誘っていたら、こんな後味の悪い事件は起こらなかったと思います。

男も、こんな愚かなことをしでかそうなんて、思っちゃいなかったでしょう。

 

犯罪史に残るような事件なのに、私には人間性が見えて仕方がありません。

ただ、悲しいのです。

 

弁護する気持ちはないし、やったことはやったこと、自殺してくれていたらって思っていました。

自分で起こしたことは、自分でけじめつけにゃーね。

 

 

 

最後に・・・・・

人は、ひとりでは生きられない。

孤独は、善人をも犯罪者にする。

 

        Img_9861
               抜け殻も仲良し

 

 

 

 

 



                                               

 

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日々」カテゴリの記事

コメント

親孝行な息子さんから犯罪者に~

会費の納めなければならない自治会に入らずに、全てがそこから始まったのでしょうか~
「村八分」
その環境からそうさせられたのか定かではないと思うのですが、、

関東で長く働いてこられて、頑張られたのに~
奥深い地方のしきたりに沿って暮らせなかった部分もあったのでしょうか~

親孝行だっただけに、残念です。

投稿: あきこさん | 2013年7月27日 (土) 16時21分

始めは、なんて恐ろしい殺人鬼?!って思いましたけど。

ご両親の世話のため、故郷へ帰った男性。
心優しい人なんでしょうね。
たった10世帯しかない小さな村だから団結力や新しい人に対する拒否反応も相当なものだったんでしょう。

都会だったら、そんな孤独な人たくさんいるから、事件は起こらなかったのかもしれませんね。
もう少し早く何とかならなかったのかと、残念でなりません。

人は一人では生きられない、、そうです。
確かにそうです。

投稿: 風信子 | 2013年7月27日 (土) 16時37分

悲しい事件です。
どうにかならなかったのかと、悲しく思われます。
私も小さな田舎町に住んでいますが、どなたかが手を差し伸べてくれる人がいなかったのかと思うと、とても寂しいです。「村八分」は大人のいじめだと思います。

でも自分がおこした事、自分で責任を取らなくてはいけないですね。

またおじゃまします。

投稿: かのこ | 2013年7月27日 (土) 17時15分

あきこさんへ

一つのことだけじゃなく、いろいろな些細な衝突があったんだろうと想像できます。
詳しくは、これから分かってくるだろうけど、帰ってきた日、こんな終末になろうとは誰も思わなかったのはないでしょうか。

もう少し、考えていたら、もう少し、双方に優しさがあったら、後の祭りだけど、そう思わずにいられません。

優しい人だったようだから、なおさらこの結末は悲しいです。

残念・・・・でしたね。

投稿: ちるみ | 2013年7月27日 (土) 21時03分

風信子さんへ

私も、このニュースを初めて聞いたとき、オゾロオゾロしい横溝正史の世界かしらと思いました。
でも、聞いていたら違うんですよね。
何か衝突があると、みんな知ってるような小さな世界、1人対村民の構図が出来ていたように思います。
そんなところで、孤独に生きてきたら・・・・
なぜ、どこかで助けることが出来なかったのかと、それが悔しいです。

嫌なら出ていけばいい、そういった人がいましたが、この地で週末を迎えようと家も建てて覚悟の帰郷なのに、それはないよ。

悔しいね、孤独が犯罪人を作っちゃった!

投稿: ちるみ | 2013年7月27日 (土) 21時13分

かのこさんへ

ただの善人を、凶悪犯にしてしまった小さな集落の村民、悪くはなかったかもしれないけど、この普通の人たちが、なんとかしてやっていたら、こんな事件は起きなかったと、悔しくて仕方がありません。
家族なら強く生きられたけど、1人じゃ寂しいだけですもの。

大人だっていじめはあるんだよね。
でも意識はしていなかったでしょう。

この男の心情がわかるから、どうしても書かずにいられませんでした。
でも、償いはしなくちゃーね。

投稿: ちるみ | 2013年7月27日 (土) 21時26分

ちるみ さん

普通の生活をするの
してる 幸せ 感じたい。
春風秋風(人に優しく、自分に厳しく)
うまくいかないのが 人?
そんな時は、住むところ 替えたいものです。 

投稿: しろ | 2013年7月27日 (土) 22時05分

しろさんへ

退院おめでとうございます。
不自由な生活だと思うけど、この際ゆっくりなさってくださいね。
遠慮せずに、お助けしてもらってね。

住むところを変えたら・・・
それは手ですけど、住む家を捨てて出ていかれるかしら?
年をとるとなおさらです。

しろさんも、神社の付き合い、お祭り、いろいろなさってるね。
しろさんは穏やかな方だから、どちらの立場にもならないでしょうけど、結のような集まりに新たに入るのは難しいよ。

私、どっちの見方も出来ないけど、何か方法があったのではと思うのです。

投稿: ちるみ | 2013年7月28日 (日) 08時57分

さすがちるみさん。
事件・・・男のことは感動してしまいました。
私だったらここまで考えないです。

孤独は、善人をも犯罪者にする
心にしみる言葉です。

人間、老いも若きも寂しい生き物だと
思うのです。

抜け殻もペアとはまいりました(笑)


投稿: しょこらろーず | 2013年7月28日 (日) 10時51分

同じ事を考えてました。
辛い話です。

投稿: ちがや | 2013年7月28日 (日) 11時24分

しょこらろーずさんへ

この事件をはじめに聞いたときは、普通の凶悪な事件と思ったけど、お姉さんが出てきたり、犬を譲った人が出てからは、加害者が見えてきたんです。
この男の、切ない感情が理解できるというか、どこかで、ちょっと声をかけていたら、こんなに不幸な結果にならなかったと、悔しくてなりません。
本来は、優しい心の持ち主だったのに、残念です。

孤独だったのでしょうね。
心が折れてしまったのでしょうね。

蝉の抜け殻のように、寄り添う人がいてくれたら、そう思わずにはいられませんでした。

後味が悪くてね・・・・

投稿: ちるみ | 2013年7月28日 (日) 13時10分

ちがやさんへ

初めまして、訪問ありがとうございます。

同じ考えの方で、ほっとしました。
知らないお名前の方に、加害者に同情したことなんか書いてと、お叱りを受けるんじゃないかと、内心ひやひやしていました。

この事件は凶悪ですが、防げる事件でした。
それがやりきれない、悲しいです。

辛いね。

投稿: ちるみ | 2013年7月28日 (日) 13時22分

ちるみさん、おはようございます。

かの男の人が捕まってから 彼への見方が
どんどん変わってきましたね。
家族が一緒だったら、友人が多く残っていたらとも
思いました。
私が千葉に居た頃、友人といずれは田舎で花作りを
したいねーと盛り上がっていました。
それを聞いた友人のご主人が「お前、ここも十二分に田舎だぜ、しかも、田舎は怖いよ」と
いわれたのを思い出していました。
「怖い」部分を今回の事件で知りました。
年長者の取り持ちなどがあったら、、とも考えます。
残念でなりません。

投稿: sumire | 2013年7月29日 (月) 09時08分

sumireさんへ

悪いことをしたのに、どうしてか同情しちゃうんだけど・・・・この事件て防げたよね。
63才でも、若者扱いされる閉ざされた限界集落、その中で、溶け込めなくて起こった事件でしょう?
なんとか、本当になんとかできなかったのかしら?

田舎は、こういうことがあるところでしょうね。
もう出来上がった人間関係には、やっぱり入っていかれないですよ。
私が住んでいるところも田舎、昔からいる人が神社の掃除をするけれど、回覧板が回っても参加はしないですね。
でも、お布施は割り当てられて、年3千円ほど払っています。

こんなところも、少ない人数ではもめごとになる、私のところは、大集落だから大丈夫だけどね。

この事件は、どうしてか私、気になって仕方だないです・・・。 

投稿: ちるみ | 2013年7月29日 (月) 16時57分

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